Half & Half (文法系授業)
<手順> 1.ペアのうち一人は英文を見て(生徒A)、もう一人は見ることが出来ない(生徒B)と伝える。 2.教師が英文を一つ読み上げる。 3.Aはその文をもう一度、途中の好きな所まで読み上げる。 4.Bは教師が読み上げた英文を思い出しながら、Aが読み上げた後の残りを暗唱する。 <例> 教師: In order to promote the new artist, the company puts a lot of advertisement on various forms of media. 生徒A: In order to promote the new artist, the company… 生徒B: …puts a lot of advertisement on various forms of media. 生徒A:正解。 教師:じゃあ、パートを交代して次の文。 <補足> いわゆる「文法」の教科書は、あるターゲットの文法(例えば完了形や分詞など)を1つの課で排他的に取り扱うため、その文法や概念を使用した例文や演習問題が複数与えられているのが通常である。 そこまでは理解できるが、その1文1文を見るにつれ、それらが何ら相互の関連性も無く連なっていることに気づくことも少なくない。 今手元にある英語表現Iの教科書を手に取って開いてみると、すぐに以下のような演習問題の連続を見つけた(英文は省略)。 1.部屋は煙でいっぱいだ。 2.父親は試合の結果にがっかりしている。 受動態の連語(be filled withとbe disappointed at)といった共通項があるのだろう。 そこにはおよそ文脈というものは無い、あるいはあるにしてもかなり突っ込んだ想像力を駆使しなければならない(父親は応援しているチームが勝たないと煙草を数多く吸う、など)。 コミュニカティブな授業をしようとしている教員はそこでつまづく。教科書と離れたアクティビティを考えればいいという考えもあるかもしれないが、定期テストや同僚の授業のやり方に押されて...