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文法系授業 コミュニケーションタスクアイデア 「対話化」

文法系の授業は難しい。 研究授業でもあまり取り上げられていないのではないか?という印象がある。 出てくる英文の一貫性が無いことが多いということは以前の投稿で述べたが、コミュニケーションとは、本質的にそれまでに述べられた(書かれた)言葉に一貫性を持った応答を与えることだろう。 コミュニケーションの意図がある以上そこには一貫性がある。Austinのspeech actsしかりである。 さて、文法系授業(現高等学校指導要領では「英語表現」)で取り上げられる英文は多くがgrammarあるいはfunction-basedであるため、それぞれの文の間のつながりは希薄である。 自然、音声活動を取り入れようとする教員は、一文単位の復唱、暗誦、あるいは日本語からの英語への翻訳という活動に制限されてしまうことが多い。 結果、活動の目的が英文を覚えることのみになってしまい、だったら生徒の自主学習の時間に複数回書かせ読ませた方が効率が良いということになってしまう。 せっかく教室で英語を扱うなら、少しでも他者との対話の中に意義を見出したいところである。 前置きが長くなったが、英語表現の授業の担当者は一つ一つはバラバラな文をコミュニケーション活動化する手法をいくつか持っておいた方がよい。 その一つが「対話化」である。以下はVision Quest(啓林館)より抜粋である。 1   日本語に合うように, (   ) に適切な語を入れなさい。 1.   このスカートはきつすぎます。別のものを見せてください。 This skirt is too tight. Please (         ) (         ) (         ) one. 2.   この冬は多くの人がインフルエンザにかかった。 A (         ) (       ...