投稿

文法解説あるある

ところで、文法解説は一般的にどのように行われているだろうか。 1.最も普遍的な方法は、英文すべてを板書し、隙間に色を変えて書き込みをするスタイルだろう。 書き込む内容は、       日本語訳  SVOCM  品詞  修飾語句と被修飾語句の関係(囲んで線を結ぶやり方をよく見かける) 等だ。こういうことを網羅すれば概ね「文法」的な解説は終わったと考えられている(同時に、試験範囲の学習が「終わった」と宣言される)。 2.上記の方法をもう少し精選して、重要な構文等を含む英文だけを板書して解説を書き込むスタイルもある。 3.もう一つ挙げるとすれば、プロジェクターで英文を投影して、そこにチョークなどで書き込みを「重ねて」いく方法だ(が、実際にやっている人を見たことがない)。 いずれにしても、どうせ書くことが決まっているならプリントにまとめて配ってしまえば十分なはずだが、英語教師の直感で、それは良くないと判断する。そして毎時間同じ内容を丁寧に板書して解説をする。 つまり、プリントを配って読んでおけと指示するだけでは、生徒は何もしてこないということがわかっているのだ。 反対に、読まざるを得ない仕組み作りさえすれば、文法の解説はプリント配布で終わるのではないだろうか? という仮説に基づくのが次回提案する方法である。

文法解説の必要性

どれだけ言語使用の場面を増やせと言われても、肝心の言語そのものの学習がおろそかになってはいけない。 いわゆる「文法」の学習である。 「文法」が何を指すかは別の議論であるが、少なくとも言語が様々なルールの組み合わせにより一定の法則で機能しているということを理解する必要はある。 そして、実際の授業実施に付随する問題として、「文法」学習をおろそかにしていると生徒が「勉強した」という感覚を持ちづらいということがある。 私も陥った過ちだが、英語は細かくチャンクに分けて日本語と共に提示して音読、暗誦の練習をすれば、帰納的に言語のルールは身につくだろうと想定した授業をしていたことがあった。 必然的にワークシート中心の授業となり、ノートに何かを記録していく活動はほとんど無かった。 黒板を文字だらけにして生徒がノートに必死に書き写している同僚の授業を見て、「自分はコミュニカティブだ、先進的だ」などと悦に入っていたのも束の間、学期終わりの生徒アンケートに「~先生(同僚の名前が入る)みたいに、文法の解説を詳しくしてほしい」と書いてあるのを読んだとき、その時は生意気に「何を言っているんだ、あんなやり方では英語は喋れるようにはならない」などと思ったものだが、今振り返ってみて、あのコメントにこそ学習者の不安が隠されているように感じる。 もちろん、50分ほぼ全てを教師が一方的に説明を続けるような授業は良くない。それを別のクラスで何度も繰り返すならいっそ録画して放送する方が建設的だ。 大切なのは言うまでもなくバランスである。生徒が言語を使用することによって文法の理解が深まり、リアルタイムで運用できるようになることを目標とするべきである。 では、最適な「バランス」とはどのくらいなのであろうか?その方法は? 試行錯誤の末、ある方法にたどり着いた。次の投稿で紹介したい。

Half & Half (文法系授業)

<手順> 1.ペアのうち一人は英文を見て(生徒A)、もう一人は見ることが出来ない(生徒B)と伝える。 2.教師が英文を一つ読み上げる。 3.Aはその文をもう一度、途中の好きな所まで読み上げる。 4.Bは教師が読み上げた英文を思い出しながら、Aが読み上げた後の残りを暗唱する。   <例> 教師: In order to promote the new artist, the company puts a lot of advertisement on various forms of media. 生徒A: In order to promote the new artist, the company… 生徒B: …puts a lot of advertisement on various forms of media. 生徒A:正解。 教師:じゃあ、パートを交代して次の文。       <補足>   いわゆる「文法」の教科書は、あるターゲットの文法(例えば完了形や分詞など)を1つの課で排他的に取り扱うため、その文法や概念を使用した例文や演習問題が複数与えられているのが通常である。 そこまでは理解できるが、その1文1文を見るにつれ、それらが何ら相互の関連性も無く連なっていることに気づくことも少なくない。 今手元にある英語表現Iの教科書を手に取って開いてみると、すぐに以下のような演習問題の連続を見つけた(英文は省略)。  1.部屋は煙でいっぱいだ。    2.父親は試合の結果にがっかりしている。 受動態の連語(be filled withとbe disappointed at)といった共通項があるのだろう。 そこにはおよそ文脈というものは無い、あるいはあるにしてもかなり突っ込んだ想像力を駆使しなければならない(父親は応援しているチームが勝たないと煙草を数多く吸う、など)。 コミュニカティブな授業をしようとしている教員はそこでつまづく。教科書と離れたアクティビティを考えればいいという考えもあるかもしれないが、定期テストや同僚の授業のやり方に押されて...

ペアの組み方 "Two Circles"

イメージ
50分座っているのは眠気の元である。 どこかのタイミングで生徒が立ち上がるなり動くなりする機会があると良いのだが、高校生になるとこういう活動がなかなかしづらくなる。 とは言え、身体を動かしながらの英語の発話練習の効果は、習熟した英語学習者ほど肯定するところだろう。有意義な形で生徒を動かそう。 <概要> 1.2グループに分かれ、大円とその内側に小円を作り向かい合う。 2.内側の生徒が、向かい合っている外側の生徒に質問をする。 (制限時間を15秒程度とし、教員がその終わりの合図を出す。) 3.正解したら内と外が入れ替わる。 4.内側の小円のみ、時計回りに動く。 <ねらい、利点> ・ペア交換がスムーズ。 ・反復が必要な課題に効果的。 ・ペアを次々と変えることで、生徒がさぼったり余計なおしゃべりをすることを防ぐ。 ・スペースさえ許せば、クラスサイズに影響されずに実行できる。 ・内側か外側かで、誰が正解しているかわかる。 ・生徒人数が奇数の場合教員が混ざると楽しい。