どうやってインプットを増やすかについての問題

インプットを増やすだけなら、教科書以外の教材を導入すればいい。

ただし、平均的な公立高校の環境を前提にすると、テストに出題されることを主に扱う必要があるように思う。

教科書から逸脱することなくインプットを増やすことはできないだろうか?

1つのアイデアは、オーラルイントロダクションだ。
英文の内容をパラフレーズすることで、生徒の理解を助けつつ様々な表現を体験させることができる。

ただし、オーラルイントロダクションも、テストに関わりがないと見限られると、生徒の取り組み、興味は落ちる。

対策は、オーラルイントロダクションの最中にインタラクションを増やし生徒に緊張感を持たせる、オーラルインタラクションにするか、あるいはイントロダクション後に教師が発言した内容についての小テストを行うことだ。

もちろんこれら2つの対策は必ずしも効果的ではない。前者を毎回やるだけの体力・気力を備えるのは容易ではなく、後者は「1パート1ワークシート」の原則を破ることに多くの場合つながる。

筆者は両方やった。1度やって上記の理由で止めて、またさまざま実践記録等を読んで興味を再燃させられ、もう1度取り入れて、結局続かなかった。

授業者としての直感で、費用対効果が低いことがわかるのだ。

オーラルイントロダクション/インタラクションの長所について強いて言えば、授業者の英語力の増強につながることがある。直接的ではないにしろ、授業者の英語力は長期的に見て大きなメリットがあるので、この視点から実践を続けることは有意義なのかもしれない。

さて、前述の方法以外で、教科書から逸脱することがなく、かつテストに反映されるインプットの増やし方はあるだろうか?その提案を次回にしたい。

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