投稿

3月, 2018の投稿を表示しています

Reading系授業 「パラグラフタイトルからパラグラフ当て」 「パラグラフ抜粋からパラグラフ当て」 「パラグラフタイトルからキーワード抽出」

「パラグラフタイトルからパラグラフ当て」 準備:前回の投稿③まで 手順:ペアになり、Aはノートを見てパラグラフタイトルを読み上げ、Bは教科書を見て合致するパラグラフ番号を言う。 目的:パラグラフタイトルと合致する語句をスキャニングする力を養う。 「パラグラフ抜粋からパラグラフ当て」 手順:ペアになり、Aは教科書を見て任意のパラグラフから任意の箇所を読み上げ、Bはノートを見てパラグラフタイトルを見て合致するパラグラフ番号を言う。 目的: ①キーワードからパラグラフタイトルに結び付ける力を養う。 ②任意の箇所を読む過程で、本文の表現や内容の理解を深める。 補足:Bがパラグラフ番号を当てられるかどうかに焦点が当たっているが、実はAが教科書のキーワードのスキャニングと音読をしていることになる。 「パラグラフタイトルからキーワード抽出」 手順:ペアになり、Aはノートを見てパラグラフタイトルを読み上げ、Bは何も見ずに該当するパラグラフに含まれる特徴的な語句を言う。Aは教科書も見て正誤を判定する。 目的:各パラグラフに含まれる特徴的な語句を認識することによって、大まかな内容把握の一助とする。 補足:この活動も、実はAがBの言ったキーワードのスキャニングをしていることになる。 2、3番目の活動のように、一見ペアのどちらかが課題に取り組んでいるような状況でも、その課題を出している側にも学習の機会があるということは見逃せない。また、教員もそのことを促すべきである。例えば私がよく言うのは、「問題を出す人もその英文自体を覚えてしまうつもりでいれば、自分の番になった時にもっとスムーズに答えられるようになる」ということである。

Reading系授業 「パラグラフタイトル作り」

目的: 細部ではなくパラグラフ全体として何を述べているか把握する力を養う。 準備: ①300語超の、5段落以上に分かれるパッセージ ②各パラグラフを端的に表した「パラグラフタイトル」を大きく印刷したもの 手順: ①教科書のパラグラフに番号を振らせる。 ②「パラグラフタイトル」を黒板に貼り、パラグラフ番号とそれに合致するタイトルをノートに書かせる(ここまでを宿題にしてもよい)。 ③生徒を指名し答え合わせをする。その際、どうしてその答えになったのか、参考にしたキーワード等を発表させる。 次回の上記の学習を使った活動に続く。

小テストの採点

結論から言えば、小テストの採点は自己採点で良い。以下、デメリットとメリットを比べる。   デメリット:不正が起きる まず考えられるデメリットはこれである。 小テストの成績に反映される度合いを生徒が信じていればいるほど不正が起きやすいということになる。そういった意味ではその小テストは機能している。     対策:生徒同士で交換して採点をする こうすることで不正の確率は減る。しかしそれでも、生徒同士で口裏を合わせて不正をする可能性は残っている。そこで・・・  対策2:時々教員が採点をする 不正をしている場合、こうすることによって、自己採点と教員採点に大きな差が出ることになりそうである。そうなれば、該当生徒はプレッシャーを感じ、不正がしづらくなると期待できる。また、自己採点と教員採点で差があることに教員が気づいているということを授業中にほのめかせばよい。 続いて、小テストを自己採点にするメリットは以下のとおりである。   メリット1:時間の節約ができる 典型的な状況を想定してみる: 単語テスト 5問 40人 3クラス分 添削をしなければ1人分5秒以内で終わる。1クラス3分強、3クラスで10分である。 この例は小テストの最小の類であるが、それでも小テストのたびに10分を消費する。長期的に見てこの時間が別の用途に使えるのなら効果は絶大である。 そして、自己採点の実施において看過されがちなのが次の点である。   メリット2:生徒に即時フィードバックが与えられる 間違いから学ぶ最も良いタイミングは間違えた直後であるということは、様々な実証データに拠る必要もなく、経験から我々は知っている。それなのに小テストの採点が遅れて返却は翌週などということになれば、その時には既にまた別の間違いが起きているのであって、前週のことの重要性は下がってしまっている。 自己採点をすることで、すぐその場で自分の間違いを知ることができる。この格好のフィードバックの機会を失ってしまうのはあまりにもったいない。 さらに言うと、このメリット2はデメリットを補うのに十分な意義を持っているので、不正をする生徒の存在などは微々たるものになるほどである。   時間の節約も、長期的に見れば大変重要である。 良い授業アイディアは、目の前...