活動を中心にした単語から対話までの授業
英語の授業の目標の一つはある程度の長さの英文を発することが出来ることと考えられる。
小さな単位である単語から始め、対話までつながる一連の活動案を考えてみたい。
<英文>(出典:Perspective English Communication 3 Lesson 4 Who Do You Want to Be?, 第一学習社)
For years businesses have used different psychological strategies in their advertising to sell products and services. Understanding the psychological factors that motivate people to buy something can help businesses sell more of their goods.
One common strategy used in advertising is to appeal to people’s need to imitate or copy someone they admire. This type of advertisement shows a celebrity using a product with the hope that viewers will want to look like the celebrity, have the celebrity’s lifestyle, or have the celebrity’s power and influence. The idea is that purchasing the product will help the buyer achieve these things. The actor George Clooney has been paid to advertise, for example, a car in Japan, clothes in Italy, and coffee in a number of countries. He does not need to be an expert driver or a fashion designer or know anything about coffee to make these advertisements successful.
(以下略)
<ワークシート>
Words A 各段落から探し空欄を埋めなさい。
(この項目の目的はスキャニングをさせることである。素早く見つけるためにある程度予想を付けて探すことを促す。一定の時間制限を設け、机間巡視をしながら必要に応じて早めたり伸ばしたりする。またここで取り上げる単語は生徒の力量に応じて変化させるとともに、この後に続く項目に合わない場合もあるので少し多めにしておくと良い。*正解はpsychologicalとappealである。)
<活動1:フレーズ暗唱>
1. コーラス等で各フレーズの発音や構造確認をする。
2. 黙読で覚える時間を取る。
3. ペアで一人が空欄の単語、もう一人はそれを含むフレーズを暗唱する。
4. 制限時間内に正しく言えた個数を得点とする。
*なお、4に移る前に数回練習の機会を設ける必要がある。机間巡視で生徒の到達度を把握した上で得点を付ける段階へ進むようにすれば生徒のやる気を挫きにくいだろう。
B. 教科書を見ずに( )に入る語句をAから選んで番号を書きなさい。
(ここでも制限時間を設けて記入させる。答え合わせの際は日本語訳などを言いながらなぜそのフレーズが適切なのかを説明する。なお記号問題なので、ペアで交換させて採点させるのが良い。*正解は2, 1。)
<活動2:英文フレーズ埋め>
1. ( )外の難読語の発音を確認する。私は上記のように発音記号をつけることもある。
2. これからおこなう活動(余裕のある生徒へ向けて活動3も)とその目標を伝え、黙読によって準備をさせる。
3. ペアで一人が空欄以外を、もう一人は空欄を暗唱する。前の段階である程度覚えられているかが重要である。
4. 得点方法は同上。
<活動3:埋めてリピート>
ペアで一人が活動2と同じことを、もう一人は空欄を埋めつつ全体を繰り返す。
*パートナーの英語が不明瞭だとリピートが困難となることを伝え、伝わりやすい英語を心がけさせる。
Jane: So they try to control people’s mind*. Could you give me any example? *人の心をコントロールする
Mike: ( ).
Jane: That’s interesting.
(同様に制限時間を設けて記入させ、答え合わせをする。なおこの対話文はオリジナルである。Bの英文が自然に導かれるような文脈を作らなければならない。)
<活動4:Role Playing>
1. ( )以外の難読語の発音練習をする。
2. 黙読で文脈を理解する時間を与える。
3. じゃんけんで勝った方が一人がJaneに、もう一人がMikeになる。Janeは見てもいいがMikeは見ないで応答する。*徐々にJaneパートも見ないで言えるように促してもよい。
4. パートを交代して繰り返し練習する。
5. 制限時間を決める。この際、生徒にJaneになってもらい、教員がMikeパートをすらすらと暗唱して見せ、その対話に掛かった時間+αというように決めるのが良い。
6. 得点方法は同上。
<終わりに>
私はそれぞれの段階で得点が出るようにしている。そのため、ワークシートには各項目ごとに
/10 + =
のようにしている。一番左は記述の得点、中央は暗唱の得点、右はその合計である。これらを足していくと総合点が表すものはかなりあやふやなものになるが、記述が得意ではない生徒が暗唱を頑張ろうとする動機づけになればと狙っている。
小さな単位である単語から始め、対話までつながる一連の活動案を考えてみたい。
<英文>(出典:Perspective English Communication 3 Lesson 4 Who Do You Want to Be?, 第一学習社)
For years businesses have used different psychological strategies in their advertising to sell products and services. Understanding the psychological factors that motivate people to buy something can help businesses sell more of their goods.
One common strategy used in advertising is to appeal to people’s need to imitate or copy someone they admire. This type of advertisement shows a celebrity using a product with the hope that viewers will want to look like the celebrity, have the celebrity’s lifestyle, or have the celebrity’s power and influence. The idea is that purchasing the product will help the buyer achieve these things. The actor George Clooney has been paid to advertise, for example, a car in Japan, clothes in Italy, and coffee in a number of countries. He does not need to be an expert driver or a fashion designer or know anything about coffee to make these advertisements successful.
(以下略)
<ワークシート>
Words A 各段落から探し空欄を埋めなさい。
1 心理的な戦略(複数形) psychological strategy
|
2 人が持つ真似をしたいという欲求に訴える
appeal to
people’s need to imitate
|
<活動1:フレーズ暗唱>
1. コーラス等で各フレーズの発音や構造確認をする。
2. 黙読で覚える時間を取る。
3. ペアで一人が空欄の単語、もう一人はそれを含むフレーズを暗唱する。
4. 制限時間内に正しく言えた個数を得点とする。
*なお、4に移る前に数回練習の機会を設ける必要がある。机間巡視で生徒の到達度を把握した上で得点を付ける段階へ進むようにすれば生徒のやる気を挫きにくいだろう。
B. 教科書を見ずに( )に入る語句をAから選んで番号を書きなさい。
(ア)
One common strategy used in advertising* is to ( ).
/ǽdvərtàiziŋ/
(イ)
Businesses have used different (
).(ここでも制限時間を設けて記入させる。答え合わせの際は日本語訳などを言いながらなぜそのフレーズが適切なのかを説明する。なお記号問題なので、ペアで交換させて採点させるのが良い。*正解は2, 1。)
<活動2:英文フレーズ埋め>
1. ( )外の難読語の発音を確認する。私は上記のように発音記号をつけることもある。
2. これからおこなう活動(余裕のある生徒へ向けて活動3も)とその目標を伝え、黙読によって準備をさせる。
3. ペアで一人が空欄以外を、もう一人は空欄を暗唱する。前の段階である程度覚えられているかが重要である。
4. 得点方法は同上。
<活動3:埋めてリピート>
ペアで一人が活動2と同じことを、もう一人は空欄を埋めつつ全体を繰り返す。
*パートナーの英語が不明瞭だとリピートが困難となることを伝え、伝わりやすい英語を心がけさせる。
Reading MikeとJaneが広告について話しています。空欄に入る文をBのア~イから選んで書きなさい。
Jane: What strategy do businesses* use? *企業
Mike: (
). Jane: So they try to control people’s mind*. Could you give me any example? *人の心をコントロールする
Mike: ( ).
Jane: That’s interesting.
(同様に制限時間を設けて記入させ、答え合わせをする。なおこの対話文はオリジナルである。Bの英文が自然に導かれるような文脈を作らなければならない。)
<活動4:Role Playing>
1. ( )以外の難読語の発音練習をする。
2. 黙読で文脈を理解する時間を与える。
3. じゃんけんで勝った方が一人がJaneに、もう一人がMikeになる。Janeは見てもいいがMikeは見ないで応答する。*徐々にJaneパートも見ないで言えるように促してもよい。
4. パートを交代して繰り返し練習する。
5. 制限時間を決める。この際、生徒にJaneになってもらい、教員がMikeパートをすらすらと暗唱して見せ、その対話に掛かった時間+αというように決めるのが良い。
6. 得点方法は同上。
<終わりに>
私はそれぞれの段階で得点が出るようにしている。そのため、ワークシートには各項目ごとに
/10 + =
のようにしている。一番左は記述の得点、中央は暗唱の得点、右はその合計である。これらを足していくと総合点が表すものはかなりあやふやなものになるが、記述が得意ではない生徒が暗唱を頑張ろうとする動機づけになればと狙っている。
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