文法の授業 「文法解説先渡し」 & 宿題について

「和訳先渡し」授業について以前の投稿で触れた。

それならば、文法解説も「先渡し」してしまおうというのが趣旨である。

従来の先渡しの問題点は、生徒がそれを読んでいるという保証がないことであった。
そのために、「リスニングストップ」という方法を提案した。

「文法解説先渡し」でそれをするのは効果的ではない。
というのも解説はおそらく日本語で書かれているだろうからだ。日本語を音読するのは英語教師の本望ではない。

こういう学習は授業外の時間を使わせるに限る。

つまり、宿題にするのである。

宿題を出す時の注意点は何か?

それは、宿題をやってこないと困る仕組みを作ることである。

「先渡し」のプリントと対になっているテストを次の授業の最初に実施すればいいのである。

ここでは「最初に」というのが重要である。なぜか?

生徒にとってはテストの結果が重要である。

それを最初に行わないことは、他を差し置いてでも授業中に「内職」をすることを助長する。

そういった行動は叱責してやめさせなければいけない。

しかしそれはお互いにストレスであるし、経験浅い教員にはなかなか難しいことかもしれない。

重要なので繰り返すが、宿題の確認活動(答え合わせ、テストもしくは提出)は、次の授業の一番最初に実施する。

答え合わせをしようとしたらクラスの半分もやってきていないという場面に出くわすことがある。

そういうときでも、半分以下のやってきた生徒のためにズイズイと答え合わせを敢行するべきなのである。

もちろんその後、半数以上も未完で授業に臨んできていることをただの生徒の怠慢と捉えず、次回は全員がやってくるような宿題に改良するという姿勢が英語教員には求められる。


さて、「文法解説先渡し」⇒「確認テスト」という仕組みを作ると、今までの文法解説が1/2どころか1/3ほどの時間で終わってしまうことに気づく。

その余った時間で何をするか?それは楽しみなことでもあり、ある意味怖いことでもある。

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