定期テスト テスト作成技能向上の重要性

定期テスト作成技能は教員にとっては当たり前に身につけているものという前提があるようだ。

教員研修などにおいては授業中の指導法についてのものの方が圧倒的に多い。

加えて、校内研修と称したものには研究授業のみが該当する。
作成したテストを講評し合う機会は皆無と言っていい。

確かに、授業という動きがあるものを扱うのは体裁が良い。
変化がすぐに見て取れる。

しかし生徒にとっては教員の関心を引いて来なかったこのテストというものの方が重要である。


もちろん、授業中の指導もテスト作成も教員にとって欠くことのできない技術である。

ただ、実際の指導と較べてもテスト作成については学校現場であまりに軽視され過ぎているという印象がある。



ところで、テスト作成にあたっては以下の点を考慮すべきと考えられている。

 妥当性
 信頼性
 波及効果

それぞれはさらに細分化され、また他にも「実行可能性」という観点もあるが、ここでは取り扱わない。

詳しい説明は専門書に譲るが、学校現場に即して簡単に言えば、

 妥当性  「測りたい能力が測れているか」
 信頼性  「テスト結果は環境を問わず一貫しているか」
 波及効果 「生徒がテスト対策をするか」

という度合いのことと理解して差支えないだろう。

次回、まずはこの3点目の波及効果について、これがどう英語教員が持つべき心的態度に関わるのかを考えてみたい。

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