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新課程版ALL ABOARD! ENGLISH COMMUNICATION Ⅰ 授業アイデアの一例 (Lesson 8)

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 今年実際に使用したワークシートを参照しながら授業案を紹介する。 <本文> This is a robot cafe!  Here, humanoid robots serve customers.  They can take your orders and bring your drinks.  One of the robots is talking to a customer, “I’m a little nervous because I’ve never worked outside before.”  Why is the robot saying this? Actually, a man with severe physical disabilities operates this robot.  The operator’s real body is in bed at home, but by using the robot, he can work in the cafe. <使用したワークシート> <詳細> A 生徒に相談させ、数名指名する。正解を確認したら、そのタイトルから想像される内容を考えさせ、数名指名して共有する。 B スキャニングをさせる。この時、音声を再生してもよい。数名指名して正解を確認。 C 正解を選ばせ、指名して確認する。   その後、構造や発音の簡単な解説をしながら音読練習をする。   ペアで日本語を聞いて英語にする練習をする。   それが可能になったら、画像だけを見て英語を言う練習をする。   ある程度練習をしたら、一人の生徒が実演し、もう一人が採点する。   制限時間内に言えた個数を「+        」のところに記入する。 D Dの空欄を埋めさせ、指名して正解を確認する。   左列の質問文の構造と発音の簡単な解説をしながら音読練習をする。   ペアで一人が左列、もう一人がワークシートを見ないで右列を言い対話をする。   見ないで回答できた個数を記録。役割を交代して同じことをさせる。   ペアテストの後、数人を指名して、教員が左列を、その生徒が見ないで右列を言う。 E  Bのスキャニングに対し、これは精読という...

新型コロナ感染症対策としてのマスク着用の効果

気温が日を追うごとに増すこの季節、そして新型コロナ感染症が下火になりつつある昨今、マスクを常時着用することについての議論はますます活発になると予想される。 マスクを着用する効果について改めて考察したい。 1.マスクがマスク着用者をウィルスから守る・・・× マスクの目の粗さではウィルスのような微細なものは防げないことはよく知られている。 2.マスクはマスク着用者の発する飛沫に付随したウィルスの拡散を防ぐ・・・△ 感染者の唾液にはウィルスが存在することは事実であるが、飛沫が直接他人にかかるような距離でコミュニケーションをとることは日常生活でほぼ無い(そのために「ソーシャルディスタンス」と叫ばれている)。 飛沫感染で懸念すべきは「接触感染」の方である。つまり、感染者の飛沫が身の回りの物体の表面に付着し、それに非感染者が触れ、そこにウィルスが存在しその触れた手が非感染者の目、鼻、口、傷口等に触れた場合に感染するという経路である(さらに、この物体の表面に存在するウィルス自体が感染力を維持していた場合に限る)。 そしてこの接触感染を防ぐために手指(「しゅし」?「てゆび」?新しい生活様式における新しい語彙なので統一すらされていない)をアルコール消毒したり、座面をアルコールを含んだ布で拭ったり、ビニール手袋をつけて食事を取ったりしているのだから、控えめに言って対策が過剰である。少なくともこれらの全てあるいはマスク着用どちらかが不要である(目的、効果が重複していて非効率、さらには不経済的である)。 3.マスク着用は感染対策の意識が高いことを伝える・・・〇 おそらくこれが不文律となっていて、マスク着用さえしていればその人は社会常識を備えていると判断されるようになってしまったのではないか。というのは、様々な場所で2歳以上の子どもまでもがマスク着用を促されるようになった一方、その着用の仕方まで厳密に指示されることはかなり稀であるからである。幼い子どもはその不快さからか頻繁にマスクに触り、また鼻を出したまま着用していることも少なくない。もちろんこういった傾向は大人にも見られる。 ちなみに、マスク着用によってそれを気にしてマスクを頻繁に触るようになるとマスクについているかもしれない様々なウィルスなどを手に付けるし、また着用者自身が手についているかもしれない何らかの病原体を目鼻口を通して自分自身...

高校英語 ジグソーアイデア 6コママンガ並べ替え

 ふと思いついて実行してみたらそこそこ発見があったので備忘録的に書いておく。 課題のゴール:6つのコマを正しい順番にする。 手順: ①1グループ6人でジャンケンをし、1位から順にA、B、C、D、E、Fとアルファベットを割り当てる。 ②教室6箇所にA〜Fのマンガのコマを置く。 ③担当の生徒が各場所に行き、絵の内容を英語でメモする。 ※生徒は相談しても良いが、メモは自分なりに作るように指示をする。 ④元のグループに戻り、メモを利用して6つのアルファベットを正しい順番に並べ替える。 ※日本語を使わないように注意する。何もしゃべらなくてもメモを見せ合えば並べ替えは不可能では無いが、補足したい場合は英語でのみ可能とする。日本語が使えるのならこの課題は簡単過ぎるということを生徒に伝えるべきだろう。 重要なのはいかに適切な素材を入手するかであるが、絵の腕前に覚えがある人なら教科書のストーリーを6コマに描き、導入の教材としても面白いだろう。 追記: こういうジグソー自体はどこかで聞いたか見たことはあったが、英語でメモをさせる形にしたのが変更点。こうすると生徒(今回は高校3年生)は結構日本語を使わなくなるということが発見だった。手元に英語のメモがあるとそういう効果があるのかもしれない。

「わかりません」にどう対処するか

 授業をやっていれば生徒を指名する場面が出てくる。 こちらが期待した正解、あるいは誤りであっても学習が深まりそうな回答、的外れだとしても少なくとも何らかの回答が返ってくればいいが、そうでない場合もある。 つまり無回答、あるいは「わかりません」と言われた場合である。特に経験の浅い教員ほど、どう対処するか気を揉むところであろう。 さて、この「わかりません」に対するその後の教員の動きにはいくつかの選択肢があるが、これは「問いの性質」と「他の生徒の理解度」による。結論から言うと、教員の対処は以下の3種類である。  1 教員が答えを言い、次に進む  2 次の生徒を指名する  3 教員がヒントを出し、その生徒の回答を促す 「1 教員が答えを言い、次に進む」のは、比較的平易またはシンプルな問いで、他の生徒半数くらいが正解をわかっているだろうという場合である。この場合、当該生徒の「わかりません」は、本当はわかっているのだが自信がないだけであると想定される。 つまり、もう少し催促すれば回答する可能性はあるのだが、回答までにどれだけ時間がかかるかわからないことに加え、他の生徒もほとんどがわかっているだろう答えに時間をかけるのは学習効率がよくない。そこで、早々に見切りをつけて次の問いに進めば授業テンポを失わずに済む。 「2 次の生徒を指名する」ことを前述の「1」の前に取り入れても良い。複数人指名して同じ状況ならば改めて1の手法を取ることもできるからだ。少人数クラスでは、回答できなければ次々と指名をしていくと1時間で2周以上指名をすることができ、緊張感を保てると同時に、生徒にも複数回のチャンスを与えることができて効果的である。 「3 教員がヒントを出し、その生徒の回答を促す」のは「1」とは逆の状況で、他の生徒も大多数が理解できていないか自信がない、あるいは複数の正解が考えられる場合である。 この場合、教員がヒントを出すことは当該生徒のためだけでなく、その他の生徒へのヒントにもなっているのである。 こうした後に改めて回答を促し、それでも答えられなければ次の生徒を指名しても良い。この場合、指名によって時間をかけることは授業テンポを損ねる行動ではなく、教師の助け無しでは回答できなかった生徒たちに対し思考する補助と猶予を与えることになる。StorchやSwainらが提唱するscaffold...

ピーチ航空マスク騒動を英語教師の視点から考える

ピーチ航空乗客が搭乗後マスク着用をCAから求められ、受け入れなかったところ降機させられたというニュースが話題になっている。 詳細はtwitter等で見ることができるが、気になったのはネットユーザーのこの件に関する意見である。 大多数は反対的な意見(マスクをしない方が悪いという意見)であるが、この乗客の対応は丁寧で論理的であり、賛同できるという声もある。 しかし後者の中で気になるのが、「心情は理解できるが、マスクぐらいすればいいのに」という意見である。 つまり、当人が納得できないとしてもマスクさえしておけば波風たてずに済むのだからそうしておけばいいじゃないかという妥協案なのだ。 この考えの背景にあるのは、マスクの不利益は当人がそれを不快に思うかどうかであり、その心理的な側面以外には実生活に影響はないのだから、その点を我慢すれば社会生活はうまくいく、というものだと思う。 しかし、果たしてマスクの着用の不利益は心理的な側面だけなのであろうか。 英語教師の視点から考察するとどうだろうか。そこには看過できないことがある。 声が聞き取りづらいのである。 それはこちらから発する声についてであり、生徒が発する声についてでもある。 実際、些細な応答でも聞き返さなければならない場面が増えた(声量を上げればいいという考えもあろうが、そもそも大声を出すというのはマスクをする本来の主旨に反するものであろうから推奨しない方がいい)。 音読はどうすればいいのだろうか。たまにマスクのまま一斉音読させている場面も見受けられるが、あれは一体何を目的としてやっているのだろうか?発声練習?音読の成否の判定基準は?声が出ているかどうか?それなら英語である必要はないだろう。 音読をさせる以上、生徒の発音レベルの判定をしなければいけない。しかしマスクがあると細かい音はまず聞こえない。生徒はそもそも教員と違って「発声」があまりうまくない。一音一音しっかりarticulateする訓練をしていないから仕方ないが。 さすがに教員は発声には慣れているからマスクをしていてもそれなりに発音をすることができる。そうはいっても、マスクをしない時と比べて大きな声を出す必要がある。結果、平時よりも体力の消耗は激しい(そしてこれが繰り返されると、無意識に教員は発声をする場面を減らすようになり、講義形式の文法訳読式へ重心を置くようになっ...

活動を中心にした単語から対話までの授業

英語の授業の目標の一つはある程度の長さの英文を発することが出来ることと考えられる。 小さな単位である単語から始め、対話までつながる一連の活動案を考えてみたい。 <英文>(出典:Perspective English Communication 3 Lesson 4 Who Do You Want to Be?, 第一学習社)   For years businesses have used different psychological strategies in their advertising to sell products and services.   Understanding the psychological factors that motivate people to buy something can help businesses sell more of their goods.   One common strategy used in advertising is to appeal to people’s need to imitate or copy someone they admire.   This type of advertisement shows a celebrity using a product with the hope that viewers will want to look like the celebrity, have the celebrity’s lifestyle, or have the celebrity’s power and influence.   The idea is that purchasing the product will help the buyer achieve these things.   The actor George Clooney has been paid to advertise, for example, a car in Japan, clothes in Italy, and coffee in a number of countries.   He doe...

Reading系授業 「パラグラフタイトルからパラグラフ当て」 「パラグラフ抜粋からパラグラフ当て」 「パラグラフタイトルからキーワード抽出」

「パラグラフタイトルからパラグラフ当て」 準備:前回の投稿③まで 手順:ペアになり、Aはノートを見てパラグラフタイトルを読み上げ、Bは教科書を見て合致するパラグラフ番号を言う。 目的:パラグラフタイトルと合致する語句をスキャニングする力を養う。 「パラグラフ抜粋からパラグラフ当て」 手順:ペアになり、Aは教科書を見て任意のパラグラフから任意の箇所を読み上げ、Bはノートを見てパラグラフタイトルを見て合致するパラグラフ番号を言う。 目的: ①キーワードからパラグラフタイトルに結び付ける力を養う。 ②任意の箇所を読む過程で、本文の表現や内容の理解を深める。 補足:Bがパラグラフ番号を当てられるかどうかに焦点が当たっているが、実はAが教科書のキーワードのスキャニングと音読をしていることになる。 「パラグラフタイトルからキーワード抽出」 手順:ペアになり、Aはノートを見てパラグラフタイトルを読み上げ、Bは何も見ずに該当するパラグラフに含まれる特徴的な語句を言う。Aは教科書も見て正誤を判定する。 目的:各パラグラフに含まれる特徴的な語句を認識することによって、大まかな内容把握の一助とする。 補足:この活動も、実はAがBの言ったキーワードのスキャニングをしていることになる。 2、3番目の活動のように、一見ペアのどちらかが課題に取り組んでいるような状況でも、その課題を出している側にも学習の機会があるということは見逃せない。また、教員もそのことを促すべきである。例えば私がよく言うのは、「問題を出す人もその英文自体を覚えてしまうつもりでいれば、自分の番になった時にもっとスムーズに答えられるようになる」ということである。